苦しくない胃カメラについて
当院では身体に負担の少ない鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡・鎮静剤併用内視鏡)を行い、苦しくない検査を実施しております。
この検査の目的・必要性・有効性
このような症状の方に、検査をお勧めします
- 上腹部が痛む
- 胃に不快感がある
- 胸焼けがする
- 吐き気、嘔吐を催す
- のどや胸に使え感がある
- 黒い便がでる
- 貧血を指摘されている
- 顔色が悪いと言われる
- 体重が減った
- 肝硬変と言われている
- 胃のバリウム検査で異常を指摘された
- ヘリコバクターピロリ菌感染の疑いと言われた
- 胃潰瘍や十二指腸潰瘍になったことがある
- 食道がん、胃がんの治療をしたことがある
このような病気の検査・診断に検査は有用です
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 胃潰瘍
- 急性胃炎
- 慢性胃炎
- 胃がん
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸がん
この検査・治療の内容および注意事項
- アクセサリー・義歯・湿布等は外しておきます。
- 前処置で白い液体(消泡剤)を飲み込み、胃をきれいにします。
- 麻酔薬を染みこませた綿棒を片方ずつ鼻に入れ鼻腔の表面麻酔をします。
- のどの麻酔を3~5分間のどに溜めたのち、ゆっくり飲み込みのどの麻酔をします。必要に応じて、のど麻酔の追加をすることもあります。
- 検査用の寝台に左を下に寝て検査を受けます。検査終了までそのままの状態です。検査時間5~15分程度ですが、詳細に観察するために色素を撒いたり、がんやヘリコバクターピロリ菌の有無を調べるために組織を採取する場合には、さらに時間を要することがあります。
- 内視鏡(直径6mm程度)を鼻から挿入して、咽頭、食道、胃、十二指腸を観察します。
- 肩・首・のどの力を抜いてください。唾液は飲み込まず、口から外に出してください。ゲップはなるべく我慢してください。
- 必要な場合には、病変部より組織を採取して、顕微鏡で観察し良性か悪性かなどを病理組織診断をします(病理検査の結果は約2週間を要します)。
注意事項
- 検査を安全に行うため、事前に全身状態の把握や感染症の有無に関して、採血、尿検査、心電図検査などを行う場合があります。
- 降圧剤などの内服薬を常用・頻用されている方は、事前に担当医師にご相談ください。当日朝の服用は医師の指示に従ってください。
- 食事・薬などにアレルギー体質の方はあらかじめお申し出ください。麻酔で具合が悪くなった方、心臓病、不整脈、緑内障、前立腺肥大、糖尿病がある方は事前にお申し出ください。咽頭麻酔や胃腸の働きを一時的にとめる注射を中止、変更する場合があります。
- ペースメーカーを挿入されている方、血をサラサラにするお薬を服用中の方は、必ずお申し出ください。ペースメーカー手帳やお薬手帳をお持ちください。
- 更なる治療が必要な場合には対応可能な医療機関へご紹介させていだきます。
- 検査後に胃を圧迫すると、吐き気などを生じることがあります。当日の服装は、体を締め付けるもの(和服、腹巻、ボディスーツ、ガードルなど)を避けてください。
当院の胃カメラ検査の特徴
特徴1 内視鏡専門医師による精密な検査
特徴2 苦痛を最小限に抑えた胃カメラ検査
胃カメラ検査は、極細スコープを鼻から挿入する経鼻内視鏡をおこなっています。口から挿入する経口内視鏡と比べて、嘔吐反射の心配がなく楽に検査が受けられます。
さらに、検査の際には鎮静剤を用いますので、ウトウトねている状態で検査がおこなえます。苦痛がなく楽に受けられる検査は体へのご負担を大幅に軽減するほか、リラックスした状態で検査を受けることで精緻な検査をスムーズに行うことができます。
経鼻内視鏡検査について
特徴3 大型ハイビジョンモニターで確認
特徴4 高度な最新内視鏡システム「レザリオ7000」
BLI、LCIを搭載
白色光と短波長の二つの異なるレーザー光で得られるコントラストによって画像処理をおこない、血管の表面構造や真相部の観察を可能にしたBLI(Blue Leaser Imaging)と、粘膜の赤みはより赤く、白っぽい部分はより白くなるように色の縮小や拡張をおこない、細かな色の違いを強調してうつしだすことで炎症診断をより正確にするLCI(Linked Color Imaging)を搭載しているので、微細な病変も見逃しがなく正確な診断に役立ちます。
特徴5 ストレッチャーで寝たままリカバリールームへ移動
特徴6 衛生管理の徹底で安心の検査
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)およその費用
使用する薬剤の種類や点滴の有無、初診か再診かなどにより費用が前後することがありますので、実際の費用とは異なる場合がございます。ご来院の際は保険証をお持ちください。
3割負担 | 1割負担 | |
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胃カメラ(観察のみ) | 約¥6,000~ | 約¥2,000~ |
胃カメラ+病理組織検査 | 約¥10,000~ | 約¥3,000~ |
検査の流れ
1.予約申し込み・お問い合わせ先
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)はすべて予約制です。電話でのご予約をうけたまわります。
(現在ネットでの予約は行っておりません。)
検査日時は月・火・水・金・土 の8:50頃~です。
2.検査の説明
電話で予約のかたは来院時に検査の説明をいたします。
受診時にご予約の方は、その際に検査の説明をいたします。
3.検査予約~前日
食事
午前検査の場合は、前日の夕食後(午後9時以降)は、朝食・嗜好品(ガム、タバコ)・薬剤等、召し上がらずに空腹のままおいでください。
午後検査の場合は、当日の朝7時までにおかゆやうどんなどの軽食を取ってください。
※飲み水は飲んでも構いませんが、検査当日の3時間前までにして下さい。牛乳・乳製品・脂肪分・糖分を含む飲み物は避けてください。
※薬を常用している場合、お薬手帳を当日ご持参ください。
注)抗凝固薬を内服している場合
1剤のみ(ワルファリン以外):休薬なしで検査が受けられます。
1剤のみ(ワルファリンのみ)もしくは2剤以上の抗凝固薬を内服中の場合、休薬可能かどうか処方医に相談してください。休薬ができない場合は、一部検査が受けられません。
4.検査当日
内服について
当日朝の服薬は、朝7時までに内服してください。血糖値を下げる服薬の内服や、インスリン注射を行わないで下さい。
服装について
首元やお腹を締め付けない着替えやすい楽な服装でおいで下さい。
来院時の交通手段:胃の働きを抑える注射をした場合、一時的に目が見えにくくなる事があります。また、眠って行う胃カメラ(鎮静剤を用いた上部消化管内視鏡検査)の場合、直後は鎮静薬が残る場合があります。このことから、お帰りの際、ご自分での車の運転はお避け下さい。
- 受付
「胃カメラを予約している」旨を受付担当にお伝え下さい。
- 検査前
説明・同意書の確認を行います。
- 着替え
ロッカーにご案内しますので、上着の着替えをお願いします。
- 前処置
内視鏡室に入室し、名前の確認後、消泡剤の内服、鼻の麻酔、喉の麻酔を行います。
*点滴・採血検査も行うこともあります。 - 検査
鎮静剤を使用された方は1時間安静にしていただき、その後診察を受けていただきます。
また、看護師より当日以降の生活・食事の説明をさせていただきます。 - 帰宅
5.検査結果説明
当日または後日、写真をお見せしながら、医師が検査結果を詳しくご説明させていただきます。必要に応じて内服薬が処方されることもあります。
検査に関するQ&A
自動車、バイク、自転車を運転して行って良いですか?
鎮静剤などの薬を使用する場合があり、目が見えにくくなる事があり危険です。電車やバスなどを利用してご来院下さい。ご自分での運転はお避け下さい。
検査時間はどのくらいですか?
検査自体は5~15分程度ですが、前処置、点滴、検査などで時間は変わります。
局所麻酔薬(キシロカイン)のアレルギーあります。
以前、歯科治療などの際に使用した麻酔でご気分がわるくなられた方は検査前問診でお伝えください。
薬剤の変更をします。
検査後、食事はいつから可能ですか?
検査1時間後、のどの麻酔効果が消失し、むせこまずに飲食が出来るようになってから可能です。
組織をとって検査した場合、刺激のある食事や飲酒、コーヒーなど2,3日避けたほうが良い場合があります。
検査後運動してもいいのですか?
激しい運動はご遠慮下さい。
組織を生検した結果はいつごろわかりますか?
約1週間後です。外来を受診していただいたときに医師より説明いたします。
予約時間に遅刻しそうなときはどうすればいいですか?またキャンセルはどうしたらよいですか?
1時間以上の遅れとなる場合は、キャンセルさせていただきます。
予約時刻になっても連絡なく来院されない場合も自動的にキャンセルとなります。
予定に変更がございましたら、予約を調整いたしますので、当院(045-443-9788)へご連絡ください。
医療関係者のみなさまへ
当院では、内視鏡検査を行っていない医療機関様からのご依頼を受けて内視鏡検査のみも承っております。これまでに当院に受診されたことのない患者様でもご予約可能です。 予約の手続き等でご不明なことがありましたら、当院までお問い合わせください。
胃内視鏡検査のご案内
検査の予約は電話(045-443-9788)にてお願いします。予約していただければ、患者様は検査当日に当院に直接来院していただければ結構です。
検査結果は当日ご本人に直接説明いたします。病理検査をした場合は一週間後に結果説明のため再来院していただきます。紹介元の医療機関様宛の報告書は当日ご本人にお渡しするか、後日郵送で医療機関様へお送りいたします。